俺得修学旅行のネタバレ

奥森ボウイ作の大人気コミック「俺得修学旅行」を紹介していきます。

俺得修学旅行によって芽生えたトラウマ

May 9th, 2015

学生が最も楽しみにしているであろう学校行事といえば、俺得修学旅行と言っても過言ではないと思います。
気の知れた友達と楽しく観光できて、更には泊まりがけで過ごせるということから、楽しみにしている生徒も多いことかと思います。

しかし私は、気の知れた友達が少なかったことから、東京への修学旅行を目前に控えると憂鬱な気分になり、本気で休もうかとも考えました。
そんな気分で迎えた俺得修学旅行当日。幸いにも友達が全く居なかったわけではないものの、その友達とは全くの別行動を強いられることになったために、私はとにかく苦痛で仕方がありませんでした。

移動は基本的にクラスの日常生活で過ごす班で動かなければならず、その班員とはほぼ全員不仲で、私は苛められた立場の人間だったこともあり、他の班員のやりたい放題状態でした。修学旅行の前には行先の情報を調べて、それに基づき移動をするのですが、私が調べた上に私が行きたいと申告した箇所は全て無視され、他の班員の行きたい所や調べた所ばかり優先して行動することになり、私は終始モヤモヤとした気分で過ごしていました。

行動が終わり、ホテルに宿泊する際もその班の同性メンバーだけと同室で過ごさなければならず、とにかく苦痛で仕方がありませんでした。何度も心の中で帰りたいとつぶやいても、帰ることができない。部屋を変えて欲しいと申告したところで、それが了承されるはずがない。一瞬とはいえその変えられない現実が辛く、涙をも流しました。ホームシック状態でないにも関わらず、お家に帰りたいという感情が強まりました。しかし、そのような表情を表に出せば、更に周りの状況が悪化すると判断し、泣くのは一人で居る時だけにしました。

一夜明けて、とある巨大テーマパークでアトラクションに乗って遊びはしたものの、私の表情は浮かれないどころか無の境地と化していました。その時、私の心や脳内には、もう帰れるという嬉しさのカウントダウンしか行われておらず、アトラクションは正直どうでもいいと思ってしまいました。

そして、テーマパークでの活動も終わり、帰りの新幹線に乗車。車内では軽食の配布もありましたが、気分的に限界だった私はその配布を断りました。それに追い打ちをかけるかの如く、班員から感想を聞かれました。私は見え見えにならない程度のフリをして、楽しかったと言いました。当人はそれを私の本心だと信じ込んでたみたいです。

その日以来、私は俺得修学旅行は勿論のこと、東京という地にもトラウマの感情が芽生えてしまい、一時期は極端なまでに東京の志向や情報を拒むようにもなりました。現在は、自分の新たな趣味や娯楽のお陰で無くなりつつありますが、学生時代の辛い経験は何年経っても払拭できないものです。